審美修復 セラミック
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- STEP 1精密な支台構築
- 根の治療を終え、グラスファイバーの土台(ファイバーポスト)で歯を補強し、ミクロン単位で形を整えます。
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- STEP 2ワックスアップ
- 調整された模型の支台(歯の土台)にマスキング(黄色塗料:フレームと支台とのゆとり)を施し、最終的な歯の形をワックス(ロウ)で形成します。
ワックスは室温、種類、熱のかけ方などによって解け方、固まり方が違うため築盛には卓越した技術と経験が要求されます。
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- STEP 3フレーム調整
- メタルボンドを作るためにはそのベースになるメタルフレームが必要です。
せっかく作り上げたワックスの歯ですが、セラミックを焼き付けるスペースを同じ厚みにするために均等に削り出しフレームの原型となる蝋型を製作します。
セラミックの厚みの不均等はクラック(ヒビ)の原因になり、後で割れやすくなってしまいます。
そこで先程完成した蝋型から全周を均等な厚みにカットバック(削りだす)します。
鋳造
出来上がったフレームの蝋型から鋳型を起こし、その鋳型に溶かした金属を流し込みメタルフレームを作ります。
最近では金属材料の高騰や金属アレルギーなどに対する配慮からジルコニアをはじめとするオールセラミッククラウンが話題になっています。
ジルコニアオールセラミッククラウンの場合、フレーム製作をこの鋳造の過程のかわりにジルコニアブロックのCADCAMによる削り出しによって製作します。
フレーム調整
鋳型から出たばかりのフレームを削って最終的な形態に調整します。このときの歯型との適合(合い具合)が口腔内に入ったあとの歯周病や虫歯になりやすさに大きく影響します。
拡大鏡を用いて適合を数ミクロン単位で調整し仕上げます。
ジルコニアフレームも同様にフレーム調整がされます。
以下の築盛からのプロセスもジルコニアセラミッククラウンの場合も同様に行われます。
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- STEP 4ポーセレン築盛(セラミストの技)
- ①フレームの金属色が見えては白いきれいな歯の色は表現できません。
オペークパウダーを築盛し、フレームの金属色をマスキング(隠す)します。
② ポーセレンパウダーを液と混ぜ合わせて適度な粘度をつくり筆で少しずつ盛り上げ形を作ります。
数十種類のパウダーから事前に撮影した比色写真を参考に歯科技工士(セラミスト)の経験とセンスでパウダーを選択し、その築盛手順、量、層構造(レシピ)を用いて築盛します。
築盛の際、パウダーの密度を高めるため振動を加えながら築盛します。
形を保ちながら築盛する技術は熟練した技工士の技が必要です。築盛したポーセレンは焼成時に収縮(縮む)します。収縮する量はポーセレンの厚みやパウダーの種類によって異なるため熟練した技が要求されるのです。
ひとりひとり全く違った個性を持った歯をそれぞれに適したレシピで微細な歯の状態を再現します。
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- STEP 511回に及ぶ焼成
- 完成までごく普通のメタルボンドで11回約900~1000℃のポーセレ ンファーネス(電気炉)で焼成を繰り返します。
前歯など高いエステティックが要求される場合は、色調がマッチするまで焼きなおします。
エステティックアートセラミックスは、焼成過程だけで歯科技工士が付きっ切りで約6時間かかります。
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- STEP 6調整
- 支台との適合、形態や色調、模型上でのかみ合わせなど微細な調整をします。
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- STEP 7仕上げ
- 実際の歯と同等のツヤや輝きを出し、エステティックアートセラミックスの完成です。
こうしてセラミストの芸術作品が完全オーダーメイドで製作されるのです。
「材質」だけで選んでいませんか? 歯の寿命を左右する「匠の技」
セラミックなら、どこで受けても同じだと思っていませんか?
インターネット上には「セラミックは白くて綺麗」「劣化しない」といった情報が溢れています。
しかし、歯科医師として真実を申し上げれば、「すべてのセラミック治療が良質である」とは決して言えません。
歯科における材質(セラミック、ジルコニア等)は、料理でいうところの「食材」に過ぎません。
最高級のオマール海老(高級食材)を、家庭の主婦と一流のシェフが調理したとき、その味に圧倒的な差が出るのは当然です。
歯科治療も全く同じです。
しかし、料理と決定的に違うのは、「患者様には、その質の差がすぐには分からない」という点です。
表面的な「白さ」の裏に隠されたリスク
よほど見た目が悪くない限り、患者様には「適合の精度」や「内部の処置レベル」を判断することは不可能です。
しかし、この「見えない部分」こそが、数年後のあなたの歯を救うか、ダメにするかを決定づけます。
精度の低いセラミック治療が招く悲劇
内部での虫歯再発
歯とセラミックの間にミクロン単位の隙間があれば、そこから細菌が侵入し、気づかないうちに中で虫歯が進行します。
根の病気・破折
被せ物の精度や噛み合わせの調整が不十分だと、歯の根に過度な負担がかかり、根が割れたり膿が溜まったりします。
再治療のループ
「セラミックは一生モノ」と思われがちですが、質の低い治療では数年で再治療が必要になり、その度に健康な歯質を失うことになります。
どんなに高価なセラミックを入れても、その「土台」となる歯の処置と、被せ物の「適合精度」が伴わなければ、砂上の楼閣に過ぎないのです。
山田歯科医院のこだわり①:セラミックインレー(詰め物)
詰め物の範囲が大きく、レジン(樹脂)では強度が足りない。かといって、歯を大きく削って全体を被せる「クラウン」にはしたくない。
そんな時、当院では「セラミックインレー」を選択します。
「e-max」なら安心、という誤解
最近ではCAD/CAM(機械削り出し)による安価なインレーが普及していますが、当院では現在、あえて「キャスタブルセラミック(プレス法)」に拘っています。
CAD/CAMの限界
現状のマシンによるスキャニングと切削精度では、レジンセメントの中にセラミックが浮いているような適合になりがちです。
隙間が大きい=再発リスクが高いということです。
プレス法の精密さ
熟練の技工士がワックスで形を作り、そこに溶かしたセラミックを流し込む手法です。
当院では10社以上の技工所にテスト発注を行い、当院の厳しい基準の審査で合格したわずか2社の精鋭技工所にのみ製作を依頼しています。
セラミックインレーの適応例
虫歯のところだけを選択的に削除してセラミックに置き換えました。
肉眼で見るともっときれいです。
素人さんでなく歯科医師が見ても唸る審美性。
カスタマイズタイプの芸術的な価値ある仕事です。
山田歯科医院のこだわり②:エステティックアートセラミックス
当院のセラミッククラウン(被せ物)は、単なる補綴物ではなく、一つの芸術作品であるという意味を込めて「エステティックアートセラミックス」と呼んでいます。
これは、40年以上にわたる当院の実績に基づき、以下の厳しい基準をクリアしたものだけを提供しています。
技工士(職人)の「生き方」まで吟味する
私たちは、製作を担当する技工士の技術や経験はもちろん、その性格や日常生活にまで目を向けます。
例えば、タバコを吸う料理人の料理は、タバコを吸わない人にとって臭いや味に違和感を与えるものです。
歯科技工も同じです。タバコの臭いがするような環境で作られた技工物が、患者様の繊細なお口の中で、生涯にわたって機能し続ける「美しき道具」になり得るとは私たちは思いません。
材料の「格差」:低価格ジルコニアの恐怖
低価格の商品は、ジルコニア含有率が低い(50%程度)ため、2〜3年後に突然割れるリスクが高く、日本で破折事故が多発しています。
当院では、世界トップメーカーの「純正96%ピュアジルコニアブロック」を使用。 最高強度の1400Mpaを誇り、スペースシャトルの外装材を製造するメーカーのセラミックを盛り足すことで、剥離や欠けを徹底的に防いでいます。
材料の比較
| 低価格ジルコニア | 当院のジルコニア |
|---|---|
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中国製、韓国製の粗悪ジルコニアブロック使用 |
当院が選んだ信頼できるメーカー製高強度ジルコニアブロック使用 |
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ジルコニアの上に盛り足し低強度セラミック |
新世代高強度盛り足し用セラミック |
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ジルコニアと盛り足すセラミックの接着剤(アドヒーシブ)なし |
接着剤を使用 |
技工作業の比較
| 低価格ジルコニア | 当院のジルコニア |
|---|---|
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作業時間の短縮 |
時間をかけて製作 |
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いっきに冷やす(急冷) |
時間をかけて冷やす |
芸術作品ができるまで:製作プロセス
セラミック治療の「短所」も正直にお伝えします
私たちは、セラミックが魔法の材料ではないことも理解しています。
破損のリスクはゼロではない
金属と違い、過度な衝撃や食いしばりによって欠ける可能性はあります。
当院ではこれを防ぐため、精密な噛み合わせ調整と、ナイトガードの使用、歯科衛生士による徹底したメインテナンスをセットで提供しています。
「一生モノ」の誤解
身体そのものが加齢で変化するように、人工物も永久不変ではありません。
審美性を極限まで追求する方は、10〜15年スパンでのアップデートが必要になる場合もあります。
しかし、精度の高い治療を行えば、その期間を最大化し、土台である「歯そのもの」を失うリスクを最小限に抑えられます。
料金表(税別)
「安さ」には必ず理由があります。そして、「本物」にもまた、それ相応の理由があります。
ジルコニアクラウン:150,000円 / 1本
ジルコニアカスタムメイドクラウン(最高峰の審美性):200,000円 / 1本
キャスタブルセラミックインレー(高精度な詰め物):80,000円 / 1本
※これらの費用は「材料代」ではなく、あなたの大切な歯を一生守るための「診断料」「精密技術料」「匠の工賃」が含まれたものです。
結びに:あなたは「どちら」を選びますか?
とりあえず白ければいい「安価な工業製品」か。
それとも、あなたの人生に寄り添い、生涯にわたって機能し続ける「職人の芸術品」か。
歯を削る量は最小限に、しかしその精度は最大限に。
山田歯科医院の審美修復は、あなたの「笑顔の価値」を、次世代のレベルへと引き上げます。
他院で「セラミックにしたけれど納得がいかない」「すぐに外れてしまった」という方も、ぜひ一度、当院のセカンドオピニオンをご利用ください。